オールドレンズを選ぶ時に重要な要素の1つに、対応するマウントを選ぶということがあります。
本来、オールドレンズのマウントは専用のアダプターを介さなければ使用することができません。ですので、できればアダプターは1つか2つにしぼりたいところですが、オールドレンズには多種多様なマウントがあり、1つや2つでは到底カバーできません。
そこで今回は、「1つあったら超便利。様々なマウントが遊べるおすすめマウント」と題しまして、おすすめのマウントをご紹介したいと思います。
私が3年以上オールドレンズに触れてきた中で、
「このマウントのアダプターは持っておいたほうが良いぞ・・・!」
というものを経験を踏まえて説明していきます。
ひとつあるだけで、たくさん使い回せてお金の節約にもなるし、なおかつたーくさん遊べてしまう。
そんな便利なオールドレンズアダプターをご紹介!
目次
オールドレンズのマウントアダプターはm42マウントで決まり
はい、表題の通り、オールドレンズのマウントアダプターで持っておくべきなのはm42マウント一択です。
その理由を一つ一つ説明します。
m42マウントは汎用性が高すぎ
m42マウントは非常に汎用性が高く、西ドイツのオールドレンズからロシアのオールドレンズ、はたまた日本のオールドレンズまで様々なレンズがm42マウントを採用しております。
というのも、m42マウントは1950年から1970年に製造されていた、スクリュー式(ねじ巻き式)のマウントでした。
スクリュー式(ねじ巻き式)のマウントというのは、単純にネジのことです。
ネジの先をくるくる~っとボディにはめるだけで装着ができます。ネジというのは昔から製造していたので、その技術をレンズに応用するだけでしたので、製造するのは非常に簡単です。
1950年台は、現代のように、構造が難しいレンズをぽんぽんと生み出せませんから、ネジのような簡単な仕組みのレンズは重宝されました。
この試みは世界中で広がり、ドイツ、ロシア、日本でも多く製造されたのでした。
つまり、m42マウントアダプターさえ持っていれば世界中のレンズを使えると言っても過言ではありません。
たった1つのマウントアダプターで、様々なオールドレンズが遊べちゃうって本当に素敵。
そして、m42マウントは世界中で製造されていたため、数々の名玉オールドレンズもたくさん生まれています。
m42マウントは有名な名玉オールドレンズがある
先程説明したように、1950年から1970年には多くの有名な名玉オールドレンズが生まれています。
特にこれを買っておけば間違いはないよね!という有名なオールドレンズをいくつかご紹介しますね!
Helios 44-2 58mm f2
こちらは非常に有名なロシアのレンズです!巷では「ぐるぐるボケの伝道師」とも言われているほど、その独特のボケ味が人気なオールドレンズ。
このオールドレンズは、線は太く、ボケ味は柔らかく、色温度が高めという、THEロシアンレンズのような写り方をします。
ぐるぐるボケだけでなく、こういった独特の写り方も人気の理由ですね。
またHeliosシリーズは、m42マウントでありながらも、様々な改造がされています。
マウント自体を改造して、キャノンのEFマウントにしたり、ニコンのFマウントにしたりなど、もはやm42マウントと呼べるのかというほど様々なマウントに変身しています。
m42マウントのアダプターを持っていれば、改造など全くを持って必要ないのですが、
「アダプターなしですぐ使いたい!」
という方にはおすすめできますね。
特別アダプターさえあれば問題なくオールドレンズを使用できますから、わざわざ改造品を購入するよりも、様々なオールドレンズで遊べるマウントアダプターの購入することをおすすめします。
ただ、改造品が大量にでてしまうくらい人気だということがわかりますね。
Carl Zeiss Jena Pancolor 50mm f1.8
天下のカールツァイス様のレンズですね。世界大戦で西ドイツと東ドイツが分断されていた時に製造されていたレンズで、レンズに刻まれている「Jena」というのは、東ドイツで製造されていた証です。
こちらはそこまで他にご紹介するレンズほど知名度があるわけではないですが、このレンズ一本をもっていると
「おお~!良いレンズもってるねえ~!」
と言われるほどの名玉レンズです。
このレンズのすごいところは、ボケのトロントロン具合。このボケの溶け具合が全てといっても過言ではないかもしれません。
カールツアイス製品の独特のボケ感は、おそらくデジタルのレンズではなかなかだせないものでしょう。日常を切り取った簡単な写真でさえ、不思議な空気感を醸し出す素敵な写真に早変わりします。
Pentax SuperTakumar 55mm f1.8
このオールドレンズは日本のペンタックスが1950年から1970年台に製造していたレンズです。当時爆発的に売れていたフィルムカメラとともに製造されていたため、玉数も多いです。
人気の理由はその写りにあります。比較的安価なレンズにも関わらず、線は細く、シャープな写りをしています。当時は線の細い繊細な写りをするレンズがすくなかったため、Pentax SuperTakumar 55mm f1.8は非常に重宝されました。
現在は500~5000円くらいで取引されており、その人気は落ちることがありません。
私のブログでも【放射線大丈夫?】オールドレンズで人気のペンタックススーパータクマー55mmf1.8を使ってみた結果と題しましてさらに詳しくご紹介しているので、よろしければこちらもご覧になってください。

最初の一本でPentax SuperTakumar 55mm f1.8を買っておけば、まあ間違いはないだろうといったところですね。
しかしながら、最近は人気がバク上げしているため、値段も高騰してきているように思います。比較的かんたんに手に入るので、持っていないかたは今のうちに探されることをおすすめします。
m42マウントアダプターは比較的安価
m42のマウントアダプターは、比較的安価で、様々なメーカーが販売しています。
m42マウントアダプターは大人気なので、どのメーカーもこぞって作っているんですね。
そうやって価格競争が生まれ、m42アダプターは安価な商品が沢山うまれることに。(こちらとしては嬉しい)
とはいえ、「じゃあどのアダプターが一番おすすめなのか?」となると、
やはり「K&F Concept」のマウントアダプターがベストだと思います。値段は中国製の他の商品に比べるとやや高めですが、安全性の高いマウントアダプターです。
私は三年間K&Fのマウントアダプターを使用していきましたが、未だに現役続行中で、一度もレンズが外れるなど自己が起きたことはありません。
オールドレンズの雑誌の裏表紙を飾るほど有名なメーカーですので、安心なオールドレンズライフをおくりたいという方にはこちらをおすすめしています。
m42マウントがおすすめな理由をまとめると
m42マウントがおすすめな理由をまとめると以下のようになります。
- 汎用性が非常に高い
- 有名なレンズがこぞってm42マウント
- 比較的安価にアダプターを手に入れることができる
こういった理由から、やはりオールドレンズ初心者の方には一番オススメできるといえます。
もしこれからオールドレンズを始めようと思っているのであれば、こちらも参考にしてみてください。
オールドレンズの始め方を5分でご紹介!使い方から見つけ方までの全て

コメントを残す